この本は、独立してITベンチャーを創業する直前に読んだ本です。

仕事の都合でポッカリと次の予定まで二時間空いてしまい、軽い気持ちで本屋さんに立ち寄りフラフラしていると、書棚から異常な引力を感じ、見るとこの本がありました。

購入して、近くの喫茶店(まだスターバックスができる前ですから…)で開くといきなり掴まれました。

自分の心の奥底を覗いてみるのに最適なガイドブックになります。

読んだときにミシェル・フーコーの「司祭≒牧人体制」を思い出しました。

これは、権力はどこか自分の周りにあるのではなくて、自分の心の中にあるというお話。リミッターを外して生きればよいということですね。

必ず、自分のなりたいものになれます!

トレジャーファクトリーというリユースの会社の創業社長の本です。

一度ご縁があって、お会いすることができました。

とってもスマートな社長です。

成功の方程式はシンプルだと決めてらっしゃるところも、ぶれない姿勢と経営者仲間からは尊敬を集めています。

学生時代に父を超えるには「社長」になるしかないというのが創業のきっかけだそうです。

いろんなきっかけがありますね。

社長になることを決めて、事業を何するか考えたと言います。

そのアイデア出しの方法が、以下の「アイデアのつくり方」に通じるところがあります。一人ブレーンストームのように、ひたすら商売のネタを書き出し続けるというもの。

何をすべきか迷ったら一読をお勧めします。

なにしろ、何をするか決める前に創業した会社が東証一部上場企業ですから。

また、事業計画策定のプロセスでの相談先が凄い。

なんとアントレプレナーセンターの福島正伸氏です。

しかも事業計画書の表紙に「推薦 福島正伸」と書き入れていいとの高評価。

反則技ですね。

それだけ、人脈と運がある証拠かもしれません。

オススメです。

大手広告代理店の外部プランナー時代に衝撃を受けて、以来心がけている真理がこの本にはあります。

当時は、アイデアを求められることが非常に多く、斬新なアイデアではないとその後の作業も任されないことから、売上も上がらず死活問題でした。

「アイデアの作り方」とありますが、著者は「アイデアとは既存の組み合わせの以外の何ものでもない」と言い切ります。アイデアは頭をひねってうなりながらも、ひらめくのを待つのではなく、組み合わせで生む出すものなのです。

事業を考えるときにも、突飛なことを考えつくのを待つのではなく、既存の組み合わせを表計算ソフトの縦軸と横軸にできるだけ多く並べて、組み合わせを試すことが唯一のアイデアを生み出す方法です。

イノベーションとは、なにも全く新しいものを考え出すのではなく、既存の組み合わせを試し、今現在無いものを生み出すことでもあります。

何しろ、直訳は「新融合」などですから。